ECB(欧州中央銀行)の大きな宣言

ユーロ危機は、9月6日のECB(欧州中央銀行)で南欧諸国の国債を直接買い入れることを決定したことで、市場の悲観シナリオは覆りました。今回の決定のすごいところは、その金額について無制限に行うと宣言したことにあります。 ギリシャの財政危機に端を発した欧州危機は、統一ユーロという挑戦的な制度の抜本的矛盾を顕わにして、その構造欠陥がついに…

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米国の景気回復法

米国では11月に大統領選を控え、オバマ大統領とロムニー候補で世論はすっかり二分されているようです。大きな政策に違いはいくつもありますが、結局オバマ再選でも民主党への政権移行になっても、金融政策の方向性は変わらないでしょう。それは緩和へのベクトルであり、主旨は米国景気の回復軌道を確立させることが最優先事項だという事です。 7月の雇用…

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QEは株式市場にとって好材料なのか!?

夏真っ盛りの中、ロンドンオリンピックで世界中の人々は熱狂し、我が日本でも史上最多の38個のメダル獲得で一気に盛り上がったところで閉幕すると同時にお盆休みに突入。お盆は日本だけの行事ですが、政府債務問題に激動していた欧州でも各国首脳が相次いで夏季休暇入りとなって、どうやら金融市場は世界中で夏休み、といった、穏やかな状況の中日米欧株式市場は…

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LIBOR(=ライボー)不正操作事件について

ロンドンではオリンピックが盛り上がり、世界中の目がこの平和の祭典に釘付けになっていますが、金融市場でも今ロンドンに騒然となっています。それはロンドン銀行間取引金利(LIBOR)不正操作事件です。  これは有り体に言えば、LIBORという銀行同士がやりとりする基準金利を銀行が都合よく誤魔化して、ちょっとずつピンハネを続けていたことが…

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中国からインド・東南アジアへ

欧州債務危機によって財政再建に取り組む南欧諸国では、本格的な景気後退を余儀なくされています。いま世界景気における最大の懸念事項は、そうした欧州経済の減速懸念が世界全体に波及していくことで、かつて日本の高度成長時代には米国がくしゃみをすると日本は風邪をひく、と揶揄されていたと同様の連鎖が、21世紀グローバリゼーション構造では世界経済全体に…

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ギリシャ総選挙後のユーロの行方

 ギリシャ総選挙はユーロ残留を国民が選択して、とりあえずは財政再建努力とそれに伴う改革を続けることを是とする政権が確立しました。その後のEUサミット首脳会議でも、財政悪化国に対する様々なセーフティネットの強化が確認され、併せて財政規律一辺倒ではなく、経済成長を支える施策としての金融緩和などによる意思表示もあって、ユーロ崩壊という最悪のシ…

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一人ひとりがニッポン経済

 日本経済は今、20世紀後半の高度経済成長を40年にも亘って続けると言う、歴史上類を見ない離れ業を為し遂げた反動からか、1990年代からずっと成長の美酒に酔いしれた後の二日酔いから立ち直れずに不調が続いている状態です。  そして最初の頃はただの二日酔いだからいつものように栄養注射でもすれば、といった気楽さで公共事業による景気対策を…

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+YOUニッポン応援全国キャラバン

 東京証券取引所が主催する「+YOUニッポン応援全国キャラバン」というセミナー活動がスタートしました。この企画は「一人ひとりがニッポン経済」日本経済応援プロジェクトという副題が付いた全国キャラバンシリーズで、これから今年度中かけて全国約40都市以上(延べ70回以上)で講演を行うものです。  そしてそのコンセプトは、全国の生活者に長…

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ギリシア国民の迫られる選択

欧州の混乱再燃が、またも世界中の投機マネーを「リスクオフ」の流れに転換させ、この2週間ほどで世界の株式市場はざっと1割以上価格を下げました。そして株式市場から流出した資金は、日米独先進3カ国の国債市場へ一気に流れ込んで、3カ国の国債利回りは歴史的低水準を更新しています。  今回の世界的資金逃避の震源はやっぱりギリシャです。前回ギリ…

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フランス大統領選後のユーロの行方

今回は日本のデフレ脱却に向けてやるべきことをテーマにするつもりでしたが、此のところ再燃したかの如く世界の金融市場を弱気に戻す材料となっているユーロ問題の現状について、再度確認しておきましょう。 スペインの今年度財政赤字が予定より悪化するとの見通しとなり、イタリア攻撃を一服させていたヘッジファンドなど投機マネーが、今度はスペイン国債…

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デフレスパイラルの原因とは!?

中国が昨年とうとう日本を抜いて世界第2位の経済規模に、そしてインドが中国に続けと12億人の人口を背景に経済成長を続ける、、、21世紀に入り、世界経済は大量の人口を有する新興大国たちが成長を主導し、とりわけリーマンショック以降は日米欧先進国の成長停滞とのコントラストが鮮明になっていました。 そして新興国成長は第2ステージへ、中国・イ…

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統一ユーロの大矛盾

ギリシャが世界的市場混乱の引き金になるというシナリオは大きく後退して、欧州債務危機はひとまず一服の小康状態に入りました。 欧州連合(EU)は金融安全網を8千億ユーロまで拡大させて、資金調達が困難になった国への緊急融資枠として資金融通出来る基金が、ある程度の処までは確保されたわけです。 それでもPIIGS(ポルトガル、アイルランド、イ…

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ギリシャ危機の内実とは。。。

 ユーロの小国ギリシャは大国ドイツの信用をタテに身の丈を遥かに超える借金を重ねて、政府はそれを放蕩(ほうとう)して国民へのバラマキを続けました。どれだけ財政規律が緩もうとも、国債発行によってドイツと同等の金利で簡単に資金調達出来てしまう。まるで今の日本政府が赤字国債を易々と発行し続けて、相変わらず過大な国家予算を垂れ流している構図と実に…

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ユーロの大きな落とし穴。。。?!

 統一通貨ユーロは世界における欧州経済の影響力を高め、ブロック経済としての成長を目指して前世紀末にスタートしました。  ユーロ圏にはいくつもの国が存在し、それぞれが独立した政治を行い、独立した経済で成り立っています。ゆえにユーロの構造には当初から大きな矛盾があったのです。  まずはユーロ圏各国が等しく同じ通貨を使うのですから、その通…

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欧州統一通貨ユーロ誕生の原点とは!?

 昨年日本は東日本大震災から原発事故に至る大災禍が国内を揺るがせましたが、世界の金融市場と経済活動に最も大きな影響を及ぼしたのは、何と言ってもユーロ債務危機の勃発でありましょう。  統一通貨ユーロが導入されたのは1999年で、ユーロ通貨の歴史はまだまだ浅いわけですが、現在では17カ国もの経済規模を背景に、米ドルに次ぐ流通通貨に拡大して…

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第1回はじめに

「中野晴啓が語る!いまさら聞けない世界経済」の始まりです。 私は一貫して、日本の失われた20年を経て、生活者が将来に向けた資産形成を考えるにあたり、世界全体に目を向けての徹底した国際分散投資を実行して行きましょうと主張し続けています。 そして、私がセゾン投信における国際分散投資で表現しているのが、世界全部に分散して投資する「地球…

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